1997年に堀川高校音楽科から独立し、日本初の公立音楽専門学校となった
京都市立堀川音楽高等学校
そんな堀音に入学を希望している、または受験しようか迷っているみなさんのために書きました。
「どんな学校なの?」「入試の制度は?」
そんな疑問を持ったみなさんのためにどんな学校なのかを詳しく丁寧に解説していきたいと思います。
Contents
堀川音楽高校は日本で唯一の公立の音楽専門学校です
京都市立堀川音楽高等学校(以下:堀音)は日本で唯一の音楽科単独の公立高校で、日本を代表し世界で活躍する音楽家を多く輩出しています
音楽科のみの学校なので、音楽に特化した行事や授業が特徴的です。
では、ほかの公立高校とはどこがどう違うのか1つずつ見ていきましょう!
堀音の特徴をかんたんに
堀音の概要をかんたんにまとめました!
全校生徒数
生徒数は全校で112名
1学年40名ほどの少数精鋭なので、仲良くなりやすいそうです
環境
音楽に集中できるよう、国内最高クラスの設備、環境が整っています
レッスン室は36室、併設の音楽ホールがあり、防音、音響も素晴らしいです!
詳しい写真などはコチラ ➡堀川音楽高等学校HP
教員
楽器や専攻ごとに専門の教員がおり、それぞれがプロフェッショナルです。
また、音楽家として世界で活躍するOBやOGが定期的に指導に来てくれます。
世界的指揮者の佐渡裕さんとか!!
部活
部活はあまり活発ではないようです
13の部活動がありますが、実際活動しているのが3つぐらい?のようです
学校行事
春の遠足や文化祭などがあります
規模はあまり大きくないですが、体育祭(音リンピック)もあります!名前おもろい!
コンサート等
定期演奏会や音楽フェスティバルへの参加、卒業公演など、多くの舞台に立ちます。
また、前期・後期の実技試験もあり、相当場数を踏めます!
修学旅行
2年時にヨーロッパへの研修旅行があります!
オーストリアやチェコなど音楽の都で本場の音楽を体感できます!
めっちゃうらやましい!!!!
授業が違う!
音楽科のみですので、当然ほかの公立高校と授業内容が違います。
3年間で取得する単位を見てみましょう
*堀音パンフレットから引用
すごいですよね?普通科目と専門科目が3:2くらいの割合!
音楽好きにはたまらんですね!!授業でレッスンがあったりするので音楽の道を目指す人にとっては最高の学校だと思います。
単位取得は定期テスト(年4回)と実技試験(年2回ほど)の結果で判断します。音楽関連の授業の結果が良くても、普通科目が悪ければ進級できません!気を付けて!
専攻について
音楽科の中には大きく分けて4つの専攻があります
まずは自分が目指したいコースがあるのかをチェックしましょう
声楽
歌曲やオペラアリアの学習を通して、体に無理のない発声を学び、くせのない、伸びやかな声を目指すコース
器楽
ピアノ・・・バロックから現代にわたって幅広く学習し、基礎的な技術や表現力を養うコース
弦楽・・・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスの各専攻で、それぞれの技術や表現力を養うコース
管楽・・・フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット・サクソフォン・ホルン・トランペット・トロンボーン・チューバの各専攻で、それぞれの技術や表現力を養うコース
打楽・・・打楽器・マリンバの各専攻で、それぞれの技術や表現力を養うコース
作曲
楽曲分析や、和声法・対位法など、作曲の基礎を学ぶコース
楽理
表現コース・・・声楽、指揮、ピアノ、チェンバロ、クラシックギターまたは弦管打などを使って音楽の表現方法を学ぶコース
理論コース・・・音楽理論や音楽史を学ぶコース
細かく分けると20こほどのコースがありました!まるで大学みたいですねえ
自分の学びたいコースは見つかりましたか?
制服
(堀川音楽高校HPより引用)
2017年度から制服が変わりました!ダークグレーのブレザーとライトグレーのネクタイ・リボンです
あわせて読みたい
とっても特殊な入試制度について理解しよう!
京都府内の公立高校で特に珍しい入試のスタイルをとっている堀音
しっかりと入学試験に対する理解を深め、戦略を練りまくってください!
堀川音楽高校 選抜試験の概要
堀音の入試は公立高校前期選抜として実施されます。
ただ、出願の日や試験の日程が他の学校とは違うので要注意です!
令和2年度入試は
2月1日•2日
に試験を行います。(ほかの学校は17・18日)
この試験で定員の100%を決定しますので、1回限りの試験で入学者が決まります。配点や方式も独自のものになってますので気を付けてください!昨年度の概要を張っておきます
入試の特徴
他の公立とはどこがどう違うのか説明します!
選抜方法について
選抜方法はC方式のみとなっています。
学力検査(学力テスト)は英語(リスニングなし)と国語の2科目で200点
報告書(学校の成績)は100点
面接が30点
実技が900点!!
全部で1230点満点の試験となります。見て分かったと思うけど、
実技の配点たかーーーー!!!!全体の4分の3が実技です!
実技について詳しくまとめます。
実技試験について
①専攻実技テスト(500点、検査時間は専攻で異なる) 専攻・楽器ごとに個別の課題を出題し、音楽に関する表現力と技術力、専攻・楽器を学ぶために必要な力を個別にみる。
② 音楽通論(100点、40分) 楽典と音楽史を出題し、基礎基本及び応用力をみる。
③ 聴音(100点、60分) ピアノで演奏する和音や単旋律を五線紙に書き取らせ、基礎能力をみる。
④ 視唱(100点、3分) コールユーブンゲンと当日提示する新曲視唱課題を歌わせ、基礎能力を個別にみる。
⑤ 必修テスト(100点、検査時間は専攻で異なる) 以下の専攻・楽器ごとに基礎能力を個別にみる。 1.必修ピアノテスト ・・・ピアノ専攻、楽理専攻表現コースのピアノ・チェンバロ以外の志願者 2.ピアノ新曲視奏テスト・・・ピアノ専攻、楽理専攻表現コースのピアノ志願者 3.チェンバロ基礎テスト・・・楽理専攻表現コースのチェンバロ志願者
専攻実技テストは自分の専攻する楽器でのテストで1番配点が高いです。この科目だけ試験2日目に行われます。
音楽通論は「音楽についてどれだけ詳しいんだい?」って筆記テスト
聴音はリスニングテスト!「音を読み取って音符書いてねー」
視唱は歌のテスト!「コールユーブンゲン(声楽の教材)とその日初めて見る歌うたってみてー」
必修テストはピアノ専攻かチェンバロ専攻かそれ以外の専攻でやる課題が違います!基本的にはピアノのテスト
堀音の入試はどれか一つの秀でた才能だけでは突破できないようになっているということです。
音楽の知識も、ピアノも、歌も。「すべてできて一人前の音楽家だよ。」つまり奏者ではなく音楽家を求めているということです。格式が高い学校ですね。
求める生徒像
クラシック音楽を学ぶうえでの資質能力及び必要な学力等を持ちあわせ、将来、音楽家として文化の発展に 貢献する意志を持ち、音楽に関わって生きていくことに強い意欲のある生徒
平成30年度 京都市立京都堀川音楽高等学校 全日制課程 前期選抜実施要項より抜粋
倍率
昨年度倍率は1.00倍(33人が受験して33人が合格)でした。
一昨年度(1.05倍)も倍率自体はそこまで高くないので、チャレンジしやすいかと思います。
そうは言っても堀音は音楽学校の名門です!しっかりと受験に向けて準備をしましょう!
学校説明会等の日程
堀音は特殊な入試制度なので、受験生向けのオープンスクールや学校説明会、実技の練習会などを開催しています。
日程をまとめましたので参考にしてください
2020年度日程
8月 1日 中学生対象レッスン
10月3日 学校説明会
コロナの影響で説明会の数自体が減少しています。また変更もありそうです。HP等で日程をしっかり確認してから参加しましょう
おわりに
今回は京都市立堀川音楽高校についてまとめてみました
インターネットで探してもなかなか情報がない高校なので、みんなも苦労してるんじゃないかなと思います
ぼくも新しい情報入り次第どんどん更新していますんでチェックしといてくださいね!!
情報を集めて、戦略立てることはとっても大事です!
そしてやるべきことをハッキリさせたうえでやる!!熱中する!!出し切る!!
「みんなちがってみんないい」
と言いたいところやけど、受験って競争なんよね。
だから自分の得意分野をツンツンに尖らせて勝負してください!
実技の具体的なアドバイスは出来ひんけど(中学ん時の音楽10段階で4でした笑)、がんばって情報を集めてまとめます!
みんながんばりよし!!
参考 TOP堀川音楽高校HPp
当ブログでは高校紹介のほかにも高校受験のための勉強法や、教育サービス、参考書などを紹介しています。お時間がありましたらグルグル見ていってください!おねがいします!
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